「ケラバからの雨漏りが起きやすいって本当?」
「ケラバから雨漏りしてるかもしれないから詳しく知りたい」
「そもそもケラバって何?」
こういったお悩みを抱えていませんか?
ケラバとは、屋根の妻側(端)に位置する部分の名称で、雨漏りや紫外線防止などの役割を果たす重要な部分です。
一方で、屋根と建物の隙間をふさぐ役割を担っており、雨漏りしやすい場所ともいわれています。
本記事では、ケラバの役割や雨漏りの原因、適切なメンテナンス方法などを詳しく解説していきます。
ケラバとは?場所や役割を解説
ケラバは屋根の側面、棟から軒先にかけて斜めに伸びる部分です。
特に雨風の影響を受けやすい箇所のため、屋根全体の防水性を維持するうえで非常に重要といえるでしょう。
建物を守る最前線として、その構造や機能を理解することが大切になります。
ケラバの位置

ケラバは屋根の妻側(端)部分の名称です。屋根を正面から見たときに三角になっている面を妻側といい、まっすぐな面を桁側といいます。
ケラバは屋根の端部をふさぐことで、雨水からお家を守る役割を担っています。
ケラバの役割
- 雨や紫外線から外壁を守る
- 庇としての役割
- 雨漏りを防ぐ
ケラバは、外壁よりも少し跳ねだした形状のため、雨水や紫外線を防ぐ役割があります。
また、雨水を適切な排水経路へと導き、雨漏りを防ぐといった役割も担っています。
軒がない場合、雨漏りの発生率が上がるというデータもあるため、劣化や損傷などを防ぐことで雨水からお家を守ることができます。
ケラバから雨漏りする原因
ケラバからの雨漏りは、施工不良や経年劣化など様々な原因により起こります。
屋根材によって具体的な原因が異なるため、屋根の種類別に原因を確認していきましょう。
適切な対策を講じるためには、まず原因を正確に把握することが重要になります。
スレート屋根の場合
スレート屋根では、ケラバ部分の板金やシーリング材が劣化しやすく、隙間から雨水が侵入します。
特に経年劣化している屋根の場合、台風時に板金が浮き上がる可能性があるため、注意が必要です。
板金の浮きやシーリングのひび割れを見つけたら、早めの対処が必要です。
瓦屋根の場合
瓦屋根の場合は、ケラバ部分の瓦のズレや漆喰の劣化などが主な原因です。
瓦がズレると隙間からの浸水リスクが増大し、特に強風や地震後には注意が必要になります。
漆喰のひび割れや剥がれも早期修繕を要する症状といえるでしょう。
ケラバの不具合を防ぐメンテナンス方法
ケラバからの雨漏りを防ぐためには、日常的なメンテナンスと定期点検が必要です。
ここでは、ケラバの不具合を早期発見し、雨漏りを防ぐための方法を紹介します。
①定期的な清掃
ケラバには落ち葉やゴミが溜まりやすく、排水経路の詰まりを引き起こします。
特に落葉シーズンや台風後は清掃することで目詰まりを防ぎ、雨漏りを防ぐことができます。
ただし、屋根の上の清掃は危険な作業のため、定期的に専門業者に依頼を行い、清掃を実施しましょう。
②台風や大雨の後の確認
台風や大雨の後は雨漏りが発生する可能性が高くなります。
損傷がないかどうかの外観チェックと、天井や壁にシミができていないかといった内観チェックが重要となります。
小さな異常でも放置すると被害が拡大するため、気になる点があれば早めに専門業者に依頼することをおすすめします。
ケラバからの雨漏りでよくある質問(FAQ)
- ケラバの点検頻度は?
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年に1〜2回が理想です。特に台風や豪雨の後は必ず点検しましょう。
- 不具合を放置すると?
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屋根内部や壁内が腐食し、最悪の場合、屋根全体の張り替えが必要になることもあります。
- 火災保険は適用されますか?
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自然災害による破損であれば、適用される場合があります。早めに保険会社に相談しましょう。
- DIY補修は可能?
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地上やベランダから手の届く範囲での補修であれば可能です。
ただし、DIYでは不十分なこともあるため、あくまで応急処置にとどめておきましょう。本格的な修理作業は専門業者に依頼することをおすすめします。
ケラバの不具合かな?と思ったらすぐに専門業者へ
本記事では、ケラバについての解説や、ケラバの不具合による雨漏りの原因、メンテナンス方法などについて紹介しました。
ケラバに限らず、屋根の上は目視などによる点検が難しいため、不具合の発見が遅れやすい場所といえるでしょう。
そのため、部屋の中に雨水が侵入して初めて発覚するといったケースも少なくありません。
屋根からの雨漏りを防ぐために、定期的に専門業者に依頼し、清掃及び点検を行ってもらいましょう。また、少しでも異変を感じたら、被害が広がる前に相談することをおすすめします。
下記の記事では、お住まいの近くにある雨漏り専門店や屋根専門店を案内してくれるサービスを紹介しています。
近くの雨漏りや屋根の専門店を探すことが難しい方もいらっしゃるはずですので、ぜひ参考にしてみてください。
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